クバチャ色絵人物文タイル
A Kubachi Tile





年代:A.D.17世紀
寸法:W 17cm

Circa: 17th Century A.D.
Dimensions: W 17cm


クバチャタイルはコーカサスのダゲスタンにある同名の村で、ロシアやヨーロッパからの訪問者が19世紀後半に発見した事で始まった呼称である。しかし実際の製作地は不明で、ダゲスタンから西北イランまで広く可能性がある。このタイルも柔らかい白い素地にマンガンを使用して紫で輪郭を取り、赤、青、緑、黄などで彩色し、光沢のある薬を薄く施してあるのが特徴である。図柄は、花や鳥、動物などを配置した男女の胸像を描いた物が多く、人物の服装や風俗にはサファヴィー朝の特徴があり、製作時期もその頃とされている。皿や鉢などもあるが特に絵文様が優れているのはタイルである。状態の善し悪しに関わらず全体的に残留品が少ないため、この作品の様に美しく彩色が残っている物は希少である。

KALOS 1号 タイル特集 所載品

SOLD

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