材質：大理石
年代：B.C.2700年～2400年
寸法：H 18.5cm
地域：南西アナトリア

Material： Marble
Circa： 2700-2400 B.C.
Dimensions： H 18.5cm
Region： South-Western Anatolia

Provenance
Japanese Private Collection, 1980's

地母神や偶像の起源は主に西アジアであり、紀元前7600年頃の北シリアなどからも石製女性像が出土している。キクラデス諸島のキクラデス偶像、エジプトではイシス神、イランではギラーン州の土偶、ギリシャ・ローマではヴィーナス像など地中海の国々に幅広く浸透しており、また紀元前3世紀頃から紀元後3世紀頃には、シルクロードを通じてガンダーラやインド・パキスタンでも型押しの地母神のテラコッタが生産されており、大きな影響を与えている。この偶像は多産や豊穣を示す神像とされているが、死者の欲求を満たす為に副葬品として埋葬されたのか、神殿に奉納されていたのかなど、未だ謎が多い。